吹奏楽部に所属する子供が、急遽トランペットの練習が必要になったので、唐突に年末に手持ちの材料で防音室を作りました。
「いずれ作ろう…」と思っていた段ボールの防音室を、家族の目を気にせず堂々と作れる絶好の機会&仕事上げたばかりだったので、ここは一気に作りますか〜と腰を上げたのが午後3時で…明るい中威勢良くスタートしたはいいが木工用ボンドが寒風吹きすさぶ中なかなか固まらず〜組みあがったのは日もトップリ暮れた夜の8時でした。。でその順番をメモ。
1)スケッチ
まず最初に手元にある5mm厚の強化段ボール数枚を測って、それで作れる最大の大きさの閉じた空間をスケッチ。
いつもの様にmakedo使えば直ぐに出来ちゃうのですが、今回は「穴から音が漏れるかも?」と思い木工用ボンドで接着する様にノリシロを考えてデザインしつつ、四角が楽なんですが「オモシロくない」ので何故か6角形の部分を設けてみました。
2)切り出しとパーツ作り
ぎりぎり2枚重ねでも材料が足りそうだったので、切り出したモノを木工用ボンドで接着&圧着させます。
が、寒さが影響してかナカナカ木工用ボンドがくっ付きませんでした。しょうがなくクランプを持ち出して、部品の切り出しと並行して圧着していきます。
3)組み立て
全部で4つくらいの大きなパーツを組み合わせて、1つの密閉されたカプセルみたいな空間にしていきます。
もうこの時点で周りはすっかり暗闇に。
そしてこの後、組みあがった防音ブースが部屋の中に入らずに…庭に面したガラス戸を全部外して、あ〜だこ〜だ家族総出で大きなブースを横にしたり斜めにしたりヒックリ返したりしながら、パズルの様に子供の部屋に設置したのでした。で、その日の作業は終了。
※すいません、大変過ぎて写真撮れませんでした。。。
4)吸音材の貼り付け
アマゾンに注文していた車の内装用の真っ黒の吸音シートが届いたので、段ボールの防音ブースを包む様に外側から貼り付けました。裏がシール状になっているので、形に合わせて切り出したら直ぐに貼り付けられる便利なものですが、真っ黒なので内側に貼ると暗いかな〜と思い、外側から貼ってみました。
貼り終わった時点での防音効果は、何もない状態より20dbくらい低くなるので約5千円にしては上々な気がします。
5)完成
出来た防音ブースでトランペットを吹いてもらいましたが…5mm厚の段ボール2枚重ね+吸音シート1.5cmだけだと、期待したほどトランペットの音は小さくならず、急遽遮音シートもアマゾンに注文するも1/7着予定となってしまったので、雨戸を閉めればご近所迷惑にはならない程度で練習できるレベルの防音室ができました。
子供の話では「抜けた音がしない」とのことで、天気の良い日は近くの大きな公園に吹きに行き&ここ連日晴天続きで、結局出番はまだ無いという悲劇なのですが、まあ遮音シートが届いたらチャンとテストしてみようと思います。たぶん中にも吸音材とか上手いこと配置する必要があるのでしょうね。なかなか奥深そうです。
6)測ってみました
遮音シートが届いたので、早速防音箱の周りを包む様にしてガムテープで留めて、その効果を測ってみました。
上の画像がその結果ですが…スマートフォン(iOS用)のアプリ「Noise Meter Tool」というので、同じ音を吹いてもらったのを防音箱の外と中で比較してみたら、だいたい40dBくらい音が小さくなった様です。これは箱の性能如何よりも、ダイケンの遮音シート(もの凄く薄いのに重い、そして安い!)の性能が凄いのかな〜と思いました。
会った人は分かりますが、僕は声が比較的大きい方なのですが「僕の話し声よりも小さい感じ」と言えば、わかる人はわかると思います。
7)まとめ
今回はスピード重視で見かけ無視の防音箱を作ってみましたが、真面目に作ると結構防音効果も期待できる良いモノが作れる感覚を得ました。実は今回のバージョンも、トロンボーンが着座で吹ける様に奥行きをとってみているので、内部の吸音とか考えながらデザインするとイイ感じなものが作り出せる気がします。
ちなみにトータルの材料費は..
・木工用ボンド:中ぐらいの1本
・布ガムテープ:1本
・5mm厚のダンボール板:550円/枚を8枚
・吸音シート:10m分で9000円
・遮音シート:10m分で5000円
・床に敷いたスタイロフォーム:1畳分:1000円くらい?
と、合計すると約2万円くらい…あれ?結構掛かってますね。。。
ちなみに遮音シートなしの状態で中に入って絶叫すると、外の人には普通の声に聞こえます。という感じと言えば、防音効果のほどは大体伝わるでしょうか。
という感じで、今年もEnjoy Making!!