町内会の防災訓練で、災害時に役立つダンボール工作ワークショップをやりました。

千葉市葛城町内会の防災訓練で、災害時に役立つダンボール工作ワークショップをやりました。

11月25日(日)に地元千葉市の町内会の防災訓練で、去年よりチョイ少な目の全参加者450名の半数にあたる250名の町民の方向けに「災害時に役立つダンボール工作ワークショップ」をやりました。

今年で2回目のMAKE道場の防災ワークショップは、災害時の有力な実働力として期待される地元の中学生向け(1)と、町民の方向け(2)の2つを同時に行ってみました。

町内会の防災訓練で、災害時に役立つダンボール工作ワークショップをやりました。
1)中学生向けワークショップは、地元の中学校からボランティアで参加してくれた15名に、道具の使い方と使える材料、それに作り方シートや模型を渡して「後は自分達で作って」と言う突き放し方式。
具体的には、3畳と4.5畳の避難ブースの作成と、避難所内に置くプライベートスペースとしての段ボール小屋の作成の2つを、自然と分かれた男女のグループで作って貰いました。

町内会の防災訓練で、災害時に役立つダンボール工作ワークショップをやりました。
2)町民向けワークショップは、被災地の避難所でも比較的手に入り易いペットボトルの空箱で簡易トイレを作るもの。道具の配布やサポートには中学生数人に手伝ってもらいましたが、ガイドは僕が行いました。

昨年の防災ワークショップでは、震災からそう時間が経っていなかった事から、中学生のモチベーションや町民の関心が高く、どん欲に学ぼうとする姿勢が見られ、トップダウン式に情報が伝達できる体制がとれましたが、今年はモチベーションも比較的普通に戻っていると感じたため、自分達で話し合いながらモノを作る体験を中学生達にして貰いたいと思い、グループ内で限られた時間の中で正解に近づく方式で取り組んでもらいました。いつもリーダーが居るとは限りませんからね。

町内会の防災訓練で、災害時に役立つダンボール工作ワークショップをやりました。
町内会の防災訓練で、災害時に役立つダンボール工作ワークショップをやりました。

結果、中学生達は流れの中でリーダーが誕生し、見事時間内に避難ブースもプライベートスペースも完成。
そして簡易トイレも、チャンと座って用足しできるレベルのものを参加者全員が作って、お持ち帰りいただけました。

町内会の防災訓練で、災害時に役立つダンボール工作ワークショップをやりました。
今年のもうひとつの試みは…白い壁。
昨年の避難ブースは、ダンボール色だったので暗くて気がめいりましたが、今年は片面が白いダンボールにして子供達が絵を描ける様にしてみました。避難する場とは言え「楽しい」をちょっとプラスした訳です。これ、単純だけど良いアイデアだと思いませんか?
片面が白の段ボールは、少し高いので同予算比で供給数が減ってしまうのですが、緊急時でも「楽しめる余地」を残せれば良いな〜と思いました。

町内会の防災訓練で、災害時に役立つダンボール工作ワークショップをやりました。
ちなみに使用後のダンボールは、MAKE道場の他のワークショップで再利用予定。
また、余ったペットボトルの空箱や残った簡易トイレは、分解し纏められて、資源回収の日に回収業者に換金してもらい、地元の子供会の活動資金に当てられます。

MAKE道場の防災ワークショップの写真は、こちらでご覧いただけます。

MAKE道場の防災ワークショップのお問い合わせは、tanaka@soupstudio.mixh.jpまでお願いします。

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