地元の町内会で防災ワークショップをやりました。

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先週末11月30日(日)に、地元の町内会で行われた防災訓練で防災ワークショップをやりました。

今回やったのは、
(A)避難所用の段ボールで作った家族用ブースの展示と
(B)ペットボトルの空き箱で作る簡易スツールのインストラクション
の2つ。

(A)段ボールでできたプライバシーゾーンのある家族用ブース
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家族用ブースは、段ボールを敷き詰めた約6畳のスペースを高さ90cmの段ボール板で囲って、その一部(90cm四方程度)を周囲の視線を遮断しつつ家族スペースの方向にだけ開いている、授乳や勉強などに使える半閉鎖的だけど安心感も保てるプライバシーゾーンを持った形に、そして大人1人で約20分で作れる様に考えてみました。
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実際にはプライバシーゾーンの囲いの部分を、中学生にお任せしたので囲えただけですが、この目立つ部分で個性が発揮できれば、数多く設置された場合にも見つけやすいのでは?という別なアイデアも生まれてきたのでした。
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こちらのコーナーは展示と同時に、そのスペースを利用して、小さな子供達の工作遊び場にして、実際の避難所でも必要な小さな子供達のための場として機能させました。
希望者がいれば、このブースを作るワークショップをしようと思いましたが、希望者0だったので展示と遊び場として機能しただけでしたが。。。

この作り方は、後日PDFでダウンロードできる様にします。

(B)ペットボトルの空き箱で作る簡易スツール
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これは以前から普及に取り組んでいるQEスツールのことです。
(今回は、より実践的にするために、定規なしにしました。)

この防災ワークショップでは、地元の中学生が災害時の大きな戦力になることを想定して、実際に中学生が町内の人々に年齢問わず作り方ワークショップをやってもらいました。
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5人の中学生に前述のエルボーを作ってmakedoの使い方をマスターしてもらった後、QEスツールの作り方を教えます。この後即本番で約20名の町内の皆様を相手に作り方ワークショップをやってもらいます。
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全部で4回で合計約80名の町内の方々に中学生が実施したワークショップは以下の感じです。

1)中学生の内の1人がリーダーになり作り方を教えます。
この時に、町内の方々に「聞こえなかったら遠慮なく伝える」「分からないことは、即聞く」を実践してもらうことで、1人目のリーダーがその場で成長し誕生します。
※この時、僕はフォローにまわります。

2)1回目が終わったら、そのサポートと様子を見ていた他の4名と1人目のリーダーで、2人目のリーダーの選出と、もっと分かりやすく伝えるにはどうすれば良いか?を中学生同士で話し合います。

3)次の回は2人目のリーダーが、より分かりやすいワークショップを心がけてやってもらいます。
戸惑ったり滞った場合は、1人目のリーダーがフォローします。
※ここで僕の出番は終了です。

4)以降の回は、中学生だけでワークショップが進められます。
後から参加する人が出た場合も、すでに複数のリーダーがいるので心配ありません。随所で教え合いが広がります。
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上記の進行で僕がやったことは一つだけ。
おそらく初めてお年寄りの前で分かりやすく教えてくれた中学生に、感謝の気持ちを拍手を送る事を参加者に促しただけです。中学生達の、この小さな成功体験が、次の回をより良くしていく気持ちに繋がり好循環を生み出してくれたと思っています。
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今回のこの試みは…
実際の災害の現場では、高齢者の多くを救うのは地元の中学生となることが多いと思います。なぜなら平日は若者達は仕事や学校にいて、地元には高齢者と中学生しかいないからです。その世代間の結びつきを普段から作れるといいな〜と思いやってみたのでした。
これが防災だけでなく普段のワークショップでもできるといいのですがね。

という、毎年少しずつ進化している防災ワークショップ。
今年は、簡単に作れるベットの相談を受けたので、来年に向けて考えようと思います。
ではでは、防災でもEnjoy Making!!

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