ありがとう〜 Maker Faire Tokyo 2016!

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夏の恒例行事になりつつある、全国の『作りまくる人』の祭典Maker Faire Tokyo 2016に出展してきました!

Maker Faire Tokyo 2016いつもはワークショップして〜「楽しいを作る!」ことを楽しんできましたが、今年は小さな子供達でもVR(ヴァーチャルリアリティー=仮想現実)やプラネタリウムなどを、みんなと一緒に楽しめる仕組みを考え&作って展示しました!

Maker Faire Tokyo 2013これから全盛期を迎えると言われているVRは、主に両目を覆うHMD(ヘッドマウンテッドディスプレイ)というタイプの専用装置で楽しむもので、その身体的影響が心配される12歳未満の子どもたちの利用が事実上制限されています。そのため小さな子どもたちはVRコンテンツを楽しむことができないのが現実なのです。
そこで「楽しいを作る!」make道場では、VRの楽しさを子どもたちにも!と垣根をなくしたいと思い、VRが楽しめるドーム型のスクリーン&その投影方法を考えて作ってみた訳です。

街に映画館を作ろう!そもそもmake道場では、以前から段ボールドームを作って楽しむワークショップを何年も前から行っていました。
だからドームはお手のもの!という訳で、今回頑張って作ったのは、その投影の仕組みとなりました。

以下に、その仕組みをどうやって作ったか?をメモします。
※長いので興味ある方だけお読みくださいね。

まず最初に、成功事例を探しました。
以下のURLが参考になるかと思い、熟読しました。
ドーム投影といえばこの人!というPaul BourkeさんのHP
http://paulbourke.net/
日本のドーム投影ソフトの草分けAmateras Dome playerのHP
http://www.orihalcon.co.jp/amateras/domeplayer/
星風屋ブロマガ「DIYドーム投影の方法」という、そのものズバリ!なHP
http://ch.nicovideo.jp/hoshikaze-ya/blomaga/ar571214
その他、多くのTwitterユーザの方々からのアドバイスから
1台のプロジェクターの前に、超広角なレンズを付けて投影すれば
ドームの中にグルリと投影できることがわかりました。(分かったつもりでした)

手作りワイドレンズ多くの情報の中から、今持っているレンズでもできる例が見つかったので、まずは手元にある古〜いフイルムカメラ時代のレンズ、Nikonの50mm(35~70mmのズーム)、昔パノラマ写真を撮るために使っていたSigmaの8mmの超広角魚眼レンズと、そのレンズを背中合わせに取り付けて用いる方法で試してみたのですが、結果は驚くほど暗くボヤけた映像で…使い物になりませんでした。。。

kenkoLendsがしかし、たまたまカメラケースの中にあった、コンパクトデジタルカメラ用のワイドコンバーターレンズ(0.6倍)をプロジェクターを使うと結構キレイに投影できたので…より広角なレンズ(0.45倍)を探し入手。投影してみたところ…ワイドコンバーターレンズの口径が小さすぎて、投影される映像の周囲が消えてしまいました。

Lens adapterそんな中、秋葉原で行われるVR EXPO AKIBAにドームを展示する機会をいただけたので、安価なレンズを入手して投影し、VR EXPOにやって来る多くの凄い人たちにご意見頂戴&アドバイスをいくつもいただきました。

vr expo akibaなんでそんな事したかと言うと、VRやプロジェクションに関しては、全くの素人なので先人達から直接意見を聞くのが最も早い方法だと思ったからです。
その結果、やったことがある人が少ない事。今現在同様の事をやっている人は、それが仕事なので凄い機材を使っていて、とても素人には同じ方法では投影できない事が分かりました。

再考しました

テスト投影そこで、まったく発想を変え、複数のプロジェクターでタダで投影する方法を探し出し&自分で挑戦する決心をし、まずはひたすらトライ&エラーを繰り返して技術を習得するために勉強するための時間を作り、すべての基本的な必要知識を習得した後は、思いつくままに片っ端から順列組み合わせ的に投影テストを繰り返し、MFT4日前に目処が立ちました。
そこで、段ボールの防炎加工などの具体的な展示に向けて準備を始めました。

防炎加工

無事MFTに出展

前日に搬入&組み立てたドームに、MFT開催当日の朝から時間をかけて投影テストして調整。
思った通りの映像を、無事投影することができました。

ただし、その日の午前中いっぱい掛けた設定が保存できない〜というソフトウエア的なバグに遭遇し…
翌日2日目の映像があまり綺麗ではなかったのが、とても残念だったのが心残りです。

そんな「いつも通りの」綱渡りのMaker Faire Tokyo 2016
また一つ出来ることが増えた、とっても有意義な出展となりました。
make道場のブースに来てくれて&体験してくれた皆さん
MFTという素敵な場を作ってくれたオライリーの皆さん、
本当にありがとうございました!

また、来年も何か新しい楽しい!を作っていきたいと思いました。
ではでは、これからもEnjoy Making!!

詳しいドーム内プロジェクションに関する情報は、近日中にPaper-Domeのブログに投稿します。

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