5月6日のゴールデンウィークの最後の土曜日に、山形県の長井市にある小桜館という明治時代の建物で、段ボールを使ったロボットアーム作りに、真剣に挑戦しました。
今回のワークショップの目的は「見る力」を鍛える事。
既存のロボットアームを、よく見て&構造を理解&仮説を立てて&自分で同じ動きをするロボットアームを作って検証する。という、実はなかなか難しいことに挑戦するプログラムでした。
最初の15分は、動く仕組みを簡単化してスケッチする方法を練習。その後、今回参考にしたuArm Swiftの動画や写真を見ながら、その動きの仕組みをスケッチに落とし込みながら、自分なりの解釈で構造化。
できたと思った人から、3cm幅の段ボールを好きなところで切って&穴あけパンチで穴を開けて&コネクター(今回はピン構造(関節みたいの)が作れるmakedoを使いました)で留めて、自分が読み取った構造を再現し、動かせるかどうか?検証。
上手くいかなかった人は、何度でも最初や途中に戻って、読み取りから再挑戦。その工程を何度も何度も繰り返す時間と空間となりました。
途中、僕の方では、今回のロボットアームの構造の肝と思われる、平行四辺形の原理を動くモデルで再現し、複雑に見えるロボットアームの単純化を少しだけ示唆したのみ。
参加者のみなさんは、一見単純に見える…スグそこに届きそうで届かない、よく練られたロボットアームの構造再現に、時間を忘れ黙々と取り組んでくれました。
今の世の中、見ただけで分かった気になる&自分のものになった気がする事に慣れ過ぎているもの。そんな中で…今回のプログラムは「正解」が目の前にあるのに、「分かっていない」ことが形として現れる貴重な体験機会だったかと思います。
無音で、黙々と、大人も子供も入り混じって集中した3時間は「アッ!」という間に過ぎて、最後には、このワークショップで自分が考え&解釈して作ったロボットアームを発表。そしてどこが失敗したかも皆とシェアしてもらいました。ちょっと難しかったと思いますが、みんな楽しい時間が過ごせたのではないか?と思えた時間でした。
参加していただき&挑戦していただき、誠にありがとうございました!
今回のプログラムは、とても広がりと深さがあるプログラムになる予感がするので…
いつか、数日かけて、これを何回も繰り返して、少しずつ実際にプログラムして動かせるロボットアームまで…みんなで辿り着く。というサマーキャンプの様なワークショップをやってみたい!と思いました。
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【告知】次回のmake道場の山形県長井市の小桜館でのワークショップは、
6月10日(土)13:30〜16:30に「カッティングプロッターで遊ぼう!」を行います。
ペンで描いた形を、そのまま紙などで切り出してくれる魔法の機械”カッティングプロッター”で、ライトシェードやハンコやサインや雑貨やペーパークラフトなどを作って遊ぼうと思います。
事前お申し込み希望の方は、tanaka@soupstudio.mixh.jpまでメールください。